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【生活習慣病】~命に関わる合併症を引きおこす「糖尿病」~

コラム 2022/06/02

糖尿病はどんな病気?

糖尿病はインスリンが十分に働かず、血液中の血糖が増えすぎてしまう病気です。
インスリンは膵臓で作られるホルモンで血糖を下げ、一定の範囲におさめる働きをしています。

糖尿病は「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に分けられ治療法も異なります。
「1型糖尿病」は生活習慣病にはあてはまらない自己免疫疾患です。

  • 1型糖尿病

〈発症時期〉  小児だけでなく大人や高齢者にも見られる

〈原因〉    自己免疫疾患により膵臓のベータ細胞が破壊されるため

〈症状の現れ方〉急激に症状が進む

〈治療方法〉  注射でインスリンを補う

〈割合〉    糖尿病患者の10%~15%

 

  • 2型糖尿病

〈発症時期〉  ストレスや暴飲暴食の多い働き世代(中高年)に多く見られる

〈原因〉    体質(遺伝)に食生活や生活習慣の乱れが組み合わさることで発症

〈症状の現れ方〉ゆっくりと症状が進むため、気が付かないこともある

〈治療方法〉  生活習慣の改善、運動、のみ薬または注射

〈割合〉    糖尿病患者の約90%

 

糖尿病を発症すると、初期症状として

  • のどが渇きやすい
  • 飲み物をたくさん飲むようになる
  • 尿の量、回数が多い
  • 体のだるさ
  • 体重減少   などが出てきます。

このような症状がある場合には医療機関を受診しましょう。
糖尿病の検査は病歴や家族歴などの問診と尿検査、血液検査を行い診断します。

 

血糖とインスリンの関係

先に述べた通り、インスリンは膵臓のベータ細胞でつくられ分泌されるホルモンです。

糖は私たちの身体にとても大切で、食事をしている時もしていない時も常に血液中を流れています。
私たちが食事をすると栄養素の一部が糖となり腸から吸収され、食事をしない睡眠時などは肝臓が糖を作り出しています。
糖は血液の中を流れ、あらゆる臓器や組織に運ばれ、私たちのエネルギーの源となります。

血液内を流れる糖はさらにインスリンの助けをかりて細胞に取り込まれます。インスリンは糖が細胞にたどり着くまでの鍵となり、いわばインスリンがなければ、糖はエネルギーになることなく、血液中にあふれてしまいます。

インスリンがうまく働かない原因には、肝臓の機能低下により十分なインスリンを作れなくなってしまうインスリン分泌低下と、インスリンは十分に作られているが運動不足・肥満・食べ過ぎ等のでインスリンが効果を発揮できないインスリン抵抗性があります。

この2つの影響で糖尿病となり、細胞への正常な糖の取り込みがうまく働かず、血糖(血液中の糖)の値が高くなり様々な症状を引き起こします。

 

糖尿病の3大合併症

・網膜症
糖尿病網膜症は糖尿病になってから約7-8年かけてじわじわと進みます。
2型糖尿病は糖尿病を発症した正確な時期が分からないため、糖尿病と分かった時にすでに網膜症が進行している場合があります。
糖尿病網膜症を放置しておくと失明する恐れもある大変恐ろしい疾患です。
糖尿病網膜症には初期症状がなく、手遅れになる前に早めに眼科で眼底検査を受けましょう。
進行すると視力が落ち、視界がぼやけたり目の前を虫が飛んでいるように見えることがあります。

 

・神経障害
糖尿病神経障害は糖尿病の初期からみられる合併症で、手足が攣ったようにしびれたり、こむら返り、発汗異常や排尿障害、たちくらみや顔面麻痺などの症状が現れます。
放置しておくと足が壊疽(皮膚や筋肉が壊死し黄色や黒色に変色する)したり、突然死の原因となります。
身体の隅々に張り巡らされている神経ですが、人体で最も長い足の神経の先に酸素や栄養が行きずらくなるために、まず足に症状が現れます。

 

・腎臓病
糖尿病性腎症は糖尿病になってから約10-15年経過してから発症することが多いとされています。
自覚症状がなく進行し、糖尿病三大合併症のなかで最も恐ろしい合併症と言われます。
腎臓は血液中の老廃物をろ過して尿をつくったり、体液のバランスを一定に保つ、血圧を調整するホルモンや赤血球をつくる、といった重要な役割があります。高血糖の状態が続くと腎臓内の糸球体と呼ばれる毛細血管のかたまりが障害され、ろ過機能が低下し老廃物が溜まります。
こうして腎臓の機能が失われると人工透析が必要となってきます。

 

若くても糖尿病になる

食の欧米化が進み、自分の好きなものをいつでも気軽に食べることができる現代の日本では、糖尿病になるリスクも上昇しました。

糖尿病の主な原因となるのは「糖」ですが、これは甘いお菓子や飲料だけではなく、ご飯やパンなどにも多く含まれます。
その糖を過剰に摂取し続けることで、体内のインスリンが分泌されすぎてしまい高血糖になってしまいます。

また、若年層に多いとされているのが1型糖尿病です。1型糖尿病は小さな子供や若者、痩せている人にも多くみられ、自己免疫機能が過剰な反応をおこし、膵臓のベータ細胞が破壊されてインスリンの欠乏が生じることによって引き起こされます。

この1型糖尿病は、2型糖尿病のように生活習慣を改めるなどの予防策がなく、発症すると生涯インスリン注射による治療が必要となってしまいます。

 

糖尿病にならないために

糖尿病は一生つきあっていかなければならない病気です。
しかしきちんと治療をうけ続け、血糖値を良好にコントロールしていれば、仕事も続けられ、普段と同じような生活を送ることもできます。
また、糖尿病から合併症を起こさないためには血糖コントロールが大切です。
血糖自己測定に加え、病院で定期的に受けることで血糖をコントロールし、合併症を防ぎましょう。

そして、糖尿病の90%割を占める2糖尿病は「生活習慣病」です。普段の食生活、運動習慣、ストレスとの付き合い、飲酒や喫煙を早めに見直し、生活習慣病を防ぎましょう。

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