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【生活習慣病】~40代以上は要注意、「脂質異常症」~

コラム 2022/05/01

重篤な疾患を引き起こす生活習慣病

生活習慣病は以前は成人病と呼ばれ、加齢とともに発症し進行すると考えられてきましたが、実際は食生活や喫煙・飲酒、運動不足、不規則な生活、
ストレスなど、子供のころからの生活習慣が原因となり発症することが分かりました。

生活習慣病には代表的なもので「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧症」「慢性気管支炎」「肝硬変」などがあげられますが、「大腸がん」や「肺がん」
「心筋梗塞」等も生活習慣病が進行して引き起こされる重篤な疾患とされています。

生活習慣病の原因となる生活習慣は主に食習慣・運動習慣・睡眠と休養・喫煙・飲酒の5つです。
子供のころからの生活習慣を大きく変えることは難しいかもしれませんが、生活習慣病になるリスクの高い生活をしていると、いつか重篤な疾患が引き起こされてしまいます。
まずは出来ることから、小さなことから生活習慣を見直し改善する、そして定期的に健康診断を受けましょう。

 

脂質異常症とは?

脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が基準より高い、または善玉コレステロールが基準より低い状態のことをいいます。
血液中に余分な脂質が多くなると、動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。

脂質異常症には3つのタイプがあります。

 

①高LDLコレステロール血症

LDLと呼ばれる悪玉コレステロールが過剰なタイプで、日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版」では、140mg/dL以上とされています。
LDLコレステロールが高くなる原因には肉の脂身の取りすぎ(バラ肉・ひき肉・鳥皮などの脂身も含む)、バター・ラード・生クリーム・インスタント食品等に含まれる飽和脂肪酸の取りすぎがあげられます。

 

➁低HDLコレステロール血症

HDLと呼ばれる善玉コレステロールが低いタイプで、日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版」では、40mg/dL未満とされています。

HDHコレステロールの数値が低いと動脈硬化になりやすいといわれています。
運動不足や肥満、喫煙習慣が原因とされており、高LDLコレステロール血症と同様に禁煙、運動不足解消、肥満解消など生活習慣の見直しが必要です。

 

③高トリグリセライド血症

トリグリセライドとは中性脂肪のことで、中性脂肪は運動や活動のための重要なエネルギー源です。体温を一定に保つにも中性脂肪が役立ちますが、とりすぎると体脂肪として蓄えられて肥満を招きます。
日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版」では150mg/dL以上が高トリグリセライド血症の診断基準とされています。

脂質異常症には自覚症状はほとんどないため、気付かずに動脈硬化が進行し、突然、脳梗塞や心筋梗塞におそわれる人もいます。
健康診断の数値を確認し、「脂質異常症の疑いがある」といわれたときは、放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。

 

動脈硬化が進むと

動脈硬化とは名前の通り動脈が硬化することを言い、血液中の脂質が増えたことで、コレステロールが血液の壁に溜まっている状態のことを指します。
コレステロールが血管の壁に溜まると、血管が狭くなり血栓(血の塊)ができ、血管が詰まります。

このまま動脈硬化が進むと血管破裂や血管が狭くなる狭窄、血栓による閉塞などを引き起こします。
脳の血管に破裂や狭窄、閉鎖が起こると「脳出血」「脳梗塞」となり、心臓に流れる血管に狭窄や閉塞が起こると「狭心症」「心筋梗塞」となって命にかかわります。

 

現代人に多い脂質異常症の原因とは

脂質異常症の発症の原因には、食生活や喫煙・飲酒などの生活習慣が大きく関係します。
脂質異常症には先述の通り自覚症状がほとんどありません。痩せている人や標準的な体格の人でも脂質異常症のひとはいるのです。

過食、肥満、運動不足、喫煙習慣、アルコールの飲みすぎは様々なストレスを抱える現代人に多く見られ、またストレス自体も生活習慣病に影響します。

脂質異常症の原因には、生活習慣からではなく遺伝的な要因によって起こる「家族性高コレステロール血症」と呼ばれているものもあります。このタイプは、LDL(悪玉)コレステロール値が異常に高く、動脈硬化が進行しやすいことが知られています。
親や祖父母、兄弟など血のつながった家族に脂質異常症の方がいる場合や心筋梗塞を起こした方がいる場合、家族性高コレステロール血症の可能性があります。
まず、ご自身のLDLコレステロール値を確認してみると良いでしょう。

 

脂質異常症の治療

脂質異常症の治療には食事療法と運動療法から開始します。
薬物療法での治療もありますが、食事と運動の両方の療養を行っても改善が見込めない場合や、動脈硬化や心筋梗塞や脳梗塞などの疾患を引き起こすリスクが高い場合に用いられます。
基本的には食事習慣と運動習慣の改善からです。特に運動は動脈硬化の予防に大変効果的です。ウォーキングやサイクリング、水泳やエアロビクスなどの有酸素運動はHDL(善玉)コレステロールの上昇に役立ちます。
運動が苦手という人は簡単なウォーキングから始めて見ると良いでしょう。

一度ご自身の生活習慣を見直し、改善できるところから少しずつ、こつこつと進め、生活習慣病を予防・改善しましょう。

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